人工芝 解決

【教えて】スポーツには人工芝より天然といわれてるのはなぜ?

Q野球場やサッカー球場で、選手が人工芝でやけどをした、という話を聞いたことがあります。ゴム製なので、天然芝と違って強くこすると摩擦でやけど、擦り傷や打撲しやすい、と。打撲はまぁ、天然でも怪我するんでしょうが、固いイメージがあります。そこで質問です。今度マンションの管理組合で、使われていない駐車場のスペースに人工芝を敷いて子ども達が遊べるスペースを作ろう、という話になりました。 舗装されていないので、草取りも当番制になっていましたので、管理の手間を減らすという意味もあります。管理費から費用を捻出するので、できるだけ安くしたいのですが、やけどやけがなどの一点で打合せが止まってしまいました。何かいい方法はあるでしょうか?

Aもともとスポーツ球場の人工芝は、夏の炎天下、天然だと芝が枯れてしまいやすい、また激しい運動で傷みやすいから導入された、といわれています。雨の日も水がたまりにくいし、水やりや草を刈りそろえるなどの手間が省け、人件費も削減できることも導入のはずみになったようです。そして、人工芝のプロです。

確かに質問にあったように、やけどや打撲の問題があったのは確かです。体への負担よりも、天然芝と同じようなボールの弾み方をするか、走りやすさなど、競技をするうえでの機能性が優先されたからです。ただし、これは20年から30年くらい前の記録にある情報です。それ以後、人工芝の開発が進み、またその芝の下に敷くシートや下地(かつてはコンクリートでした)も工夫され、やけど、打撲の問題はほぼ解消されたといっていいでしょう。もちろん競技にも問題ないように素材が進化してきたわけです。

現在市販されている人工芝であれば、たいていのもので敷設しても、体にやさしい作りになっているので安心です、といいたいところですが、一つだけ注意点が。夏の炎天下、あまりにも暑い日は、海外での事例ですが、プロサッカー球場でのやけどが起こっています。各メーカーは、こうした事故が起きないよう、芝生の表面温度が上がらない素材を開発していますが、製品の用途や価格によって当然その性能はさまざまです。メーカーや販売店に問い合わせる、または人工芝専門店に相談するのがいちばんだと思います。

また駐車場敷地で舗装されていないという点にも注意が必要で、まずは整地をして水が貯まらないようにし、さらにはデコボコしていることで転倒を防ぐということを考えたいですね。人工芝専門店や施工店のなかには、相談に乗ってくれて、条件に合った製品をとりよせて販売だけしてくれるところもあります。きちんとしたところなら、整地の仕方、クッションをかねた断熱シート、水はけシートの提案もしてくれます。施工費まではちょっと・・・でも、いい素材でちゃんとした人工芝スペースを作りたい、できるだけ安く・・・という場合は、それが一番の近道かもしれませんね!

【お悩み】祖父の家の古くなった人工芝、取り替えるときの注意点は?

Q秩父の山に近い所に住んでいるおじいちゃんおばあちゃんの家、だいぶ古くなってきてきました。最近は、遊びに行くたびに壁紙を変えたり、水道漏れを直したり、新しいテーブルを持って行って、古いのを処分したりしています。主人がホームセンターで工具を買って、自分で修理するのが好きなタイプなので助かっています。が、前回行ったときに、ちょっとした宿題が出ました。この家の庭は、10年くらい前に、雑草除けのためかなりの面積を人工芝で覆ったのですが、だいぶ古くなってきて、はがれて地面が見えているところがあり、葉っぱも切れたり固くなったりしていて、連れていった息子・娘が転んだりして手をついたときにけがをしないか、など気になっています。また人工芝を取り替えようという話になりましたが、どんな製品を選んで、どんな敷き方がベストでしょうか?

Aホームセンターでついつい工具を買ってしまうって気持ち、わかりますね~。とくにウチでは奥さんが工具やDIY作業好きで、玄関の床にタイルを敷くといった時間がかかる作業を黙々と一日じゅうやってます・・・。たぶん質問にあったご主人もそんなタイプかと。そんな人には人工芝の張り替えは、手を掛けただけ見た目ががらっと変わる、充実感を味わえる作業かもしれません。

と、いうのも、屋外に放って置かれる人工芝って、意外とハードな環境にさらされます。雨水や強風、土ぼこりが貯まったり、人に踏まれたり、夏の強い日差しを浴びたり・・・。なので、設置するときの最初がカンジンなのです。まず、耐久性が高くて、デザインや色が好みのものを、予算の範囲で選びます。の、前に、きっちり敷く場所の寸法を測りましょう。だいたいでいいので、縮尺図を書いてみて、売り場でそれに合った面積分を購入します。ムダを省くことができまし、これが後々の作業で生きてきます。

実は、人工芝のはがれや劣化の原因の第一が、重なりやスキマだからです。重なっていると、踏みつけたときにダメージを受けるし、よく見ればその下にスキマがあります。ここに水が貯まったり、雑草が生えてきたりして、せっかく天然芝より手入れが楽だから人工芝にしたのに、いちいち補修していたら面倒です。しかも寿命が短くなってしまいますしね。

だから、買う前に必要な寸法を測る、パネル式であれば、はしっこはブロックやレンガできっちり他と区切るか(水の流れは悪くならないように)、外壁と接触するところはぴったり合うように切ります。ロール式の場合も同じように、敷くスペースに合わせてカッターやハサミで切ります。ハサミはできるだけ大きいものが疲れません。

もし、古い人工芝をはがしてみて、下の地面がデコボコしていたら、水たまりの原因になります。砂を買ってきて、まいて、きれいに整地してください。さらに丁寧な仕上がりにする場合は、遮光シートを敷いて、雑草や虫などの発生を防ぎましょう。まずは、寸法を含めて現状確認、あとはネットやホームセンター、あるいは人工芝専門店(施工店)でお気に入りのデザイン、カラー、機能の人工芝を選んでください!

【教えて】最近の人工芝の寿命は?何年くらいもちますか?

Qディスカウントショップのインテリアコーナーでリアルな人工芝を見かけました。部屋にじゅうたんを敷くような手軽さで見栄えがよくなる、的なPOPがあり、そそられました。が!敷こうと思っている庭の一部の面積を考えると、思った以上に値段がするなぁと思いました。確かに、タイルを貼ったりコンクリートやレンガで地面を保護するよりは安いのですが、2、3年で寿命がきて張り替えしなければいけなくなったら、予算オーバーです。人工芝のだいたいの寿命、教えてください!

A基本的には、人工芝の寿命は「お値段」で決まります!といってしまえばミもフタもありませんね。どんな製品も基本的にはそうですから。お値段「以外」の要素が大事です。それは、人工芝が置かれる場所、環境です。庭や屋上の場合だと、雨風にさらされるし、直射日光を浴びます。昼に気温が高くなって、夜に下がる、といった寒暖の差や日光に含まれる紫外線が、プラスチックの色あせ、劣化を早めます。ときどき道端で文字が薄くなった看板を見かけたことはありませんか?それも日光の影響での色あせです。

プラスチック製の洗濯バサミって割と力を加えることが多いため、外の洗濯物干しに使っているものが、艶がなくなってパキっと折れた、って経験した人は多いのではないでしょうか。現在は屋外で使用しても耐久性・耐光性があるプラスチックでできた洗濯バサミも売られています。だから・・・人工芝も、どんなプラスチック素材で作られているかにより、寿命が全然変わってきます。

さて、人工芝といえばプロ野球の球場が思い浮かびます。ここで使われる人工芝は当然、最高級の素材と製法で作られたものですが、数年に一回は張り替えが行われます。なんといっても選手が走って踏みつけ、打球がバウンドするハードな環境で、競技のために正確な平坦さが求められますから。同じように、人工芝がどれくらい踏まれる場所にあるか、も寿命を考えるうえで重要です。

したがって、ハードな環境だったり、特殊な環境だったりで人工芝を使いたい場合は、販売の人(ホームセンターや人工芝の施工業者)に聞いてみるといいですね。とくに人工芝を施工する会社のホームページを見ると、具体的な寿命は10年ほど、というものが多いです。これは「誇大広告」ではないと思います。実際施工してみて10年持たなかったらお客さんからクレームが出るのは防ぎたいですからね(10年続くことを目的とした会社であればですが)。むしろある程度ハードな環境で10年、と考えていいと思います。

もちろん、業者に頼まず、DIYで人工芝を敷く派も大勢います。そうした人たちのノウハウや手順などはホームページで見ることができますが、まず第一に大事なのは、床が平面であるということ。デコボコした地面に人工芝を置くと、継ぎ目から地面が露出したり、上を歩く際のダメージが大きくなり、寿命を縮めてしまいます。平坦で、できればゆるやかに傾斜があって水が貯まらないようにする、寸法を測って、必要な範囲にすっぽり収める、というのが理想です。DIYで設置する場合は、カッターやハサミで切りやすい素材のものを選ぶのもポイントです!

【心配】人工芝の裏側、地面の湿気などが気になります…

Q先日ベランダで布団を干しているときに、ふと気付いたことがありました。ふとん干し、って風を通して光を当てて、ふとんの中にダニやカビが発生しないようにするわけですよね。もし逆に、風通しがすごく悪くて光が当たらないスキマがあったら、そこはとても不衛生で恐ろしいことになるわけです。で、そのとき足元には人工芝が・・・思わず、そのシートの下を想像してぞっとしてしまいました。玄関のアプローチの両側の地面にも人工芝を敷き、その上にプランターを置いているのですが、いったいどうなっているか心配です!

A気になるときはまず、思い出してください。そのベランダや玄関に、まだ人工芝が無かったころ、その床面・地面に水が貯まっていた、つまり水はけの悪いスペースだったかそうではなかったか、ということを。どうでしょうか、たとえ思い出せなくても、今、人工芝の上からホースなどで水を流してみてください。それできちんと人工芝の上や裏側を通して排水溝に流れ込んでいれば、芝がないときより多少蒸発するスピードは落ちますが、OKです。

本来、人工芝などのプラスチック製品は水をはじきやすく、またとくに芝状になっているので空気に触れる面積は広くなっており、最近の製品であれば非常に乾きやすくなっています。水はけを気にして木製のすのこを芝の下に置いている人もありますが、これはかえって水分を含みやすく、湿って朽ちたりカビの原因になってしまいます。

ただ、現在売られている人工芝は値段も種類もさまざまですので、お使いの人工芝、端っこをめくってみて、穴が開いているか、確認をしてみてください。水はけが悪いものであったり、古くなって網状の目が詰まっている場合は、交換を考えるか、プラスチック製の網か専用の水はけシートを敷くといいと思います。この古くなった、というところがポイントで、もし余裕があれば、新しい人工芝、それも耐久性、耐光性に優れたものを選ぶのも一つの選択として検討してください。

地面の上に敷いているという玄関先のお話ですが、上で書いたように水はけをよくすると、元気な雑草くんが生えてくることもあります。逆に防水シートを敷いて、人工芝の上(または裏面)を水が流れるようにすると手入れが楽です。さすがに防水されて光が届かなければどんなに元気な雑草もおとなしくなりますし、カビや微生物も育たない環境になり、むしろ人工芝があるほうが心配せずに済む、ってことになります。

【ご質問】新築に人工芝、メリットとデメリットを教えてください

Q実家の隣、自分の親の敷地に、念願のマイホームを建てることができました。今回は土地代がかからない親の敷地を譲ってもらったり、安くて対応のいい住宅会社探しに時間をかけたり、最低限のオプションを選ぶなどして、建築コストをぎりぎりまで削りました。金利が低くなっていることもあり、そんなに収入はないのですが、いままでのアパート家賃より安い住宅ローンを組むこともできました。ただ一点、気になるのは、家の周りの何もない部分、外構がすべて土がむき出しになっていることです。建築後に自分でウッドデッキを置いたりタイルを敷こうと思っている場所もあるのですが、忙しくてなかなか手を出せずにいます。とくに両親の家との間の2メートルほどのスペースが、いかにも工事が終わったばかりのようなぼこぼこした土で歩きにくくて雨が降ると水が貯まります。一時的に人工芝を敷こうと夫婦で話し合いましたが、水はけが返って悪くなったりしないでしょうか。タイルやコンクリート、天然芝に対しての、人工芝のメリット・デメリットを教えてください。

A□うーん、ではまず人工芝のライバルのメリット・デメリットを考えてみましょう。天然芝ですが、これは手入れが行き届いて環境がいいところだと、青々としてくつろげる素敵な空間になります。手入れの方法としては、ほどよい水やり、定期的に肥料を与える、高さをそろえるため芝刈りをする、などがあります。日が当たる環境というのが重要なので、家と家との間のスペースだとちょっと初心者には難しいかもしれないですね。あと、日当たりがいいと逆に雑草が生えやすくなって、除草も意外と大変な作業となります。こだわれば、新芽が出やすくするように根元を保護したり、空気穴を開けたりなどをする人もいます。「人の庭は青い」といいますが、芝生がきれいな家は、それなりに手を掛けている、と考えたほうがいいようです。

一方、庭やベランダで使われる鑑賞用途の人工芝は、こうした天然芝にかなり似せて作られています。冬になっても青々としていますし、水やりや肥料も必要ではいので楽なイメージはあると思います。デメリットとしては経年変化があります。野外の直射日光を一年中浴び、強い風雨にもさらされるわけですから、プラスチック素材で作られた人工芝なので、色褪せや材質がもろくなったりすることは避けられません。ただ、最近ではハードな環境で使われるゴムやプラスチック製品というものの開発が進んできています。メーカーによっては「10年メンテナンスしなくてOK」とうたている、耐久性、耐光性の高いものがあります。10年といえば、外構の保護にコンクリートやタイル敷きを選択した場合でも、やはり劣化が進む時間なので、初期費用の安さと見た目の変わらなさのバランスを考えて人工芝を選ぶ人もいます。

さて、天然芝で必要な除草作業、実は人工芝でも必要になる場合があります。基本的に人工芝シートの下には光が差さず、雑草は育ちにくい環境です。でも、アスファルト道路の割れ目から伸びてきた雑草を見たことがあると思います。固いコンクリートやアスファルトでも、徐々にもろくなってきたところに、生命力の強い草が根を張り芽を出しているわけです。そのため、人工芝を敷く際には、まず下地処理として地面を平らにし、隙間なくきっちりと敷くことが必要となります。またさらに、専用の防草シートを下に敷けば万全です。このシートの主な機能は、伸びてくる発芽の邪魔をすること、ほぼ光をさえぎることです。密閉状態にすることで虫やカビなどを防ぎ、衛生面でもメリットがありますよ。