人工芝の変わったおしゃれな使い方は?

【教えて】人工芝のちょっと変わった、おしゃれな使い方ありますか

Q狭いうちの庭ですが、人工芝を敷いてみようかと思っています。観葉植物のプランター栽培にこだわっていて、季節を問わずいつも元気な緑や花に癒される、小さいけれど大事な空間です。ただ、夏は雑草がひどくてかえって癒されず疲れてしまいます。人工芝を敷くことで室内からの続き、みたいなイメージになればいいと思っています。いい人工芝を購入して庭以外にも使ってみたいなと思っていますが、ちょっと変わった使い方ってあるでしょうか。

A最近の人工芝は、よく見ると「枯れた芝生のよれよれした葉」が混ざっているものもあります。天然芝は新陳代謝を繰り返して、伸び伸び育つ季節には新しい葉の下に役目を終えて枯れた葉が根元にあるのです。最近はかなりリアルなものが増えてきましたね・・・。

そうした「高級」とか「自然そっくり」という名前がついた人工芝を選ぶのがまずおすすめですが、それでも近づいてよく見てみたり触ってみれば違和感を感じる人もいます。だから見る人(お客さんなど)が、確かめる気にならないようにする工夫をしている人もいます。まず最初に天然芝だと錯覚してしまえば、近づいてみることはしないもの。さて、その方法のひとつは、天然素材のエクステリアや雑貨と組み合わせるというテクニックがあります。たとえば、人工芝の上にちょっとダメージ装飾をしたレトロなタナがあり、そこによく見かけるアメリカのナンバープレートが置いてある、などが一例です。ヨーロッパ風も好きな方は同じように、好きな雑貨の背景、カンバスとして利用しています。

こうしたレトロ雑貨も、手入れが悪い天然芝の上に置くと、レトロ風ではなくほんとうにボロくなった物が集まっているイメージになってしまうから、いつも緑で天然そっくりの人工芝を選ぶ人が多いようです。質問にあったみたいに、プランターの観葉植物も組み合わせる「天然もの」としては最適です。雑貨だけでなく、レンガやラティスなど、自然の風合いをもつものも相性がいいですね。

駐車場で使用する人も多くいます。床全面に敷くのではなく、外周や車の真下などにワンポイントで使うと、がらりと印象が変わります。また、玄関先にレンガと組み合わせて、レンガで作ったたくさんの四角い穴に人工芝を配置している例もあります。まるでエントランスの床の穴を通して、下から芝生が押し上げてきてるような感じです。これも天然芝を細かく切って、狭いたくさんの四角い穴で育てるなんて難しいから意外性があります。

庭での変わった使い方としては、水道栓を収めるボックスを隠すという技。このボックスのフタが空くように人工芝をカットして、必要なときにフタごとめくることができます。これは天然芝にはできない芸当ですね。また先日驚いたのは、「全面枯れた色の人工芝」があること!「ラテブラウン」というおしゃれな色名が付けられていました。季節感にこだわったり、より自然でアースカラーの配色でエクステリアを統一している人に人気のようです。はたまた、グレー一色だけど、形は芝そっくりという変わり種カラーもあり、不思議なモノトーン空間を作っています。こんな違った色を組み合わせてパターンを作ることだってできます。

なお、もっと変わったところでは、カメやトカゲなどの爬虫類の飼育やアクアテラリウムなどの水槽で使っている人も。水槽にしけば掃除が楽になるとか。これも、天然の物(生き物や植物)との組み合わせの好例。より小物なのはスマホケースに人工芝というものもあります。これは天然だとだまされる人はいませんが(笑)、これくらい自由な発想で、いろんな使い方にチャレンジしてみてください!